三宅はなんとか咀嚼してごくりと飲み込むと、げっそりとした顔をする。
「ねぇ、それって……」
途中までいいかけてやめてしまった。
「……まぁ、いいや。やめた」
「えっ! なんです? 気になるじゃないですか」
文は詰め寄るが、三宅はもう相手にしない。
「わたしが何か言って、旭川さんの状況が変わるわけじゃないでしょ。いま分からないことは、間宮さん見てれば自ずと分かる時がくるから」
「わからないから困ってるんじゃないですか。病院で目覚めたら、あの間宮さんが恋人になってるんですよ? 地球が滅亡してるよりびっくりですよ! そ、それに、急に緒に暮らすことになっちゃいましたし……」
文は必死にこれまでの事を説明した。
「あははははは!」
バカ正直に嘆くと、三宅は涙を流して笑った。
「それで、どうなの? 急に恋人だって言われてどう思った?」
「どうって、びっくりして……何か忘れてるなら申し訳ないなって……」
三宅はふうんと相槌をうつ。
「間宮さんと一緒にねえ。大丈夫なの? 苦手って思ってたでしょ」
「嫌では……ないです。気づかってくれて優しいし……」
不思議と嫌という結論には至らない。
矛盾しているようだけど、自分でもよくわからないほど複雑な感情なのだ。
「でも心臓が落ち着かないから、とても疲れます」
一生懸命考えながら言うと三宅は笑った。
「ま、いいんじゃない? そのうち分かるよ。さ、もっと食べて」
三宅は脂身の多いカルビを網に置いた。
脂が炭に落ち、炎と煙を上げる。
じゅうと賑やかになった。
「あの人も難儀なことしてるのね」
三宅には七生の魂胆がわかったが、敵に回すのは恐ろしい男だ。
協力することにする。
三宅の呟きは、文には届かなかった。
「ねぇ、それって……」
途中までいいかけてやめてしまった。
「……まぁ、いいや。やめた」
「えっ! なんです? 気になるじゃないですか」
文は詰め寄るが、三宅はもう相手にしない。
「わたしが何か言って、旭川さんの状況が変わるわけじゃないでしょ。いま分からないことは、間宮さん見てれば自ずと分かる時がくるから」
「わからないから困ってるんじゃないですか。病院で目覚めたら、あの間宮さんが恋人になってるんですよ? 地球が滅亡してるよりびっくりですよ! そ、それに、急に緒に暮らすことになっちゃいましたし……」
文は必死にこれまでの事を説明した。
「あははははは!」
バカ正直に嘆くと、三宅は涙を流して笑った。
「それで、どうなの? 急に恋人だって言われてどう思った?」
「どうって、びっくりして……何か忘れてるなら申し訳ないなって……」
三宅はふうんと相槌をうつ。
「間宮さんと一緒にねえ。大丈夫なの? 苦手って思ってたでしょ」
「嫌では……ないです。気づかってくれて優しいし……」
不思議と嫌という結論には至らない。
矛盾しているようだけど、自分でもよくわからないほど複雑な感情なのだ。
「でも心臓が落ち着かないから、とても疲れます」
一生懸命考えながら言うと三宅は笑った。
「ま、いいんじゃない? そのうち分かるよ。さ、もっと食べて」
三宅は脂身の多いカルビを網に置いた。
脂が炭に落ち、炎と煙を上げる。
じゅうと賑やかになった。
「あの人も難儀なことしてるのね」
三宅には七生の魂胆がわかったが、敵に回すのは恐ろしい男だ。
協力することにする。
三宅の呟きは、文には届かなかった。



