「外に行ける状態じゃありません!家で寝ていてください!病人だから、こういうときくらい学校を休んで甘えないと!」

「…じゃあ萌々が添い寝してくれんのかよ」



「そこは甘えないでください」

「うぜぇ…」



すると靴を履き終えた皇羽さんが「心配すんな」と立ち上がる。



「その体温計と風邪薬を買ってくるだけだ。お前は学校だろ。制服とかカバン一式、もう届いてるからな」

「…へ?」

「遅れずに行けよ」



バタンッ



え、今…皇羽さん何て言った?

制服とか一式届いてる?ウソ⁉



急いでリビングに行くと、箱が並べてあった。一つ一つ開けると…


制服やらカバンやらスカートやら、靴も教科書まで。学校に必要な物が全て揃っていた。