――俺との生活で約束してほしいのは一つだけだ。それは――絶対に俺の部屋に入らない事

――も、もし破ったら…?



――今日買った下着を、俺の目の前で順番につけてもらう

――(い、嫌すぎる…!!)



もしも皇羽さんの部屋に入ったら生着替えをすることになるらしいから、絶対に入らない。


入らないけど、皇羽さんの言動が怪しいから、ついつい気になっちゃうんだってば…!



「いっそエロ本があるから入るなって言ってくれた方が納得するのですが…」

「何言ってんだよ。エロ本があるから入ってほしくないに決まってんだろ、今更な事を言うんじゃねーよ」

「……」



予想通りの人だった。



「はぁ、ちょっと疲れました。休みます。ソファで横になっていいですか?」

「おー。俺はちょっと風呂に入ってくる」



え、お風呂?まだ夕方前だよ?


だけど皇羽さんは「汗かいたんだよ」と言って、バスルームへ消えていった。すぐに勢いの良いシャワー音が聞こえる。