「では私がちゃちゃっと買ってくるので、皇羽さんはお店の外で待っていてください」

「はいはい」



近くのベンチに座る皇羽さん。店の中に入ろうとした時、キャーキャーと声が聞こえた。



「マジかっこいいですねぇ!一人ですか?」
「良かったらお茶しませんー?」



……ん!?


まさかだけど、皇羽さんナンパされてる?しかも、あんな美人な大人の女性に⁉


にわかには信じがたかったけど、皇羽さんに見とれている女性は、ナンパしている彼女たちだけではなくて…。


行きかう人々、皆が皇羽さんに目をやっては頬を紅潮させて通り過ぎている。



「女性だけならまだしも、男性も、おばあちゃんもおじいちゃんまで!なんで、どうして…⁉」



全人類キラー、皇羽。
じゃなくて。