「大体、さすがの私も学びましたから!私が可愛いにしろそうでないにしろ、夜道は危険ということがわかりました!もう二度と同じことはしないので、任せてください!」



胸に手を当ててドンと叩く。すると皇羽さんが「へぇ」と、まるで審査するように私をあらゆる角度から見た。


そして指を出して、ツツツと体や顔のあちこちに触る。ちょ、審査対象におさわり禁止ですから…!



「俺が思うに…この華奢な体で、細い腕で、可愛いが大売出しのお前に…短時間で世の中のいろはが身につくとは思えねぇけどな?」

「か、可愛いが大売出しって…なんですか、それ」

「ほんとの事だろ」



今日の皇羽さんは変だ。変過ぎる。厳戒態勢って感じで…。