「玲央さんに”ちょっと写ってるけどいい?”なんて言われた時は気軽に返事しましたが、案外大きく写ってますよね。

雑誌の売り上げ落ちませんか?賠償金払えって言われそうで怖いです」

「あいにく萌々の格好も、萌々自身も…可愛いってSNSで評判だ。お前見たさに喫茶店に集まる奴もいる――男も含めてな」

「……」



声のトーンを低くして私を見る皇羽さん。

えっと…それは、つまり……



「ヤキモチ、ですか?」

「……」



無言のままの皇羽さんに「なーんて」とおどけてみせる。皇羽さんは雑誌を握る手に力を込めて…私に近寄った。


「前も言った事があるけどな」と。


ちょっと怒った顔の皇羽さんの圧はハンパなくて…後退した私は、すぐに壁に追い詰められる。