ファン皆様の応援が、かなり過激!!え、そういうものなの…⁉



「く、クウちゃん…!怖いです…!」



隣のクウちゃんにしがみつくと、すごい勢いで手を握られた。そして上へと突き上げて、



「レオ―!!世界一大好きだよー!!!!」



そんな事を大きな声で言ってしまう。



「く、クウちゃん~!!」



慌てる私とは反対に、クウちゃんは一人の世界に旅立っていた。その真剣なまなざしといったら…授業を受けている時でさえ見たことないよ!


だけど周りの人も同様に叫んでいるから、クウちゃんが叫んだ声は簡単に紛れる。


そうか…こんなに大きな声を出しても、自分の好きな人には届かないんだね。



――萌々



「皇羽さん…」



ぽつりと。名前を呼んでしまった。え、あれ…私…なんで…?