かの頃
麻衣



私の心のどこか…

ソレは…、いや…、ソイツは、宇宙じみた場所に住み込んでいた

私の中のずっと深いところに

寄生主の胎動?

それは、幼き瞳に住みつやがった侵入の徒!

まんべんなく時を消化し、私のソコへずっと居座る




ところがだった

気が付けば、物心付けば…

我が血に対流が通っていた

そうさ

私は常にソイツをけしかけ続け、生きてきたんだ

何ともな向きあい恋人のカンケーとなってた訳!

それは、遥か遠くの時間を抱え込んだ、かの頃…

私の奥底は見えた

何となくではあっても

だったと…、確信シテル