検査の結果は良好になったから、もう5時間くらいは病室で座って本を読むことにした

5時間後は退院出来ることになった

「まぁ、お昼までゆっくりしててね。それ、達哉が買ってきたの?」

拓弥先生の"それ"というのは私が今手にしている漫画本のことだ

「あ、お兄ちゃんが買ってきてくれて!私バトル系好きなんですよね」

私が昨日読み終わった1巻を手に取ってパラパラと読み出した

「達哉の好きそうな本だなー」

拓弥先生は1巻を私のベッドの脇のスペースに置いた

「俺読みたいけど怒られちゃうや、仕事戻るね?また昼の1時くらいにね」

と、拓弥先生は病室を出ていった

散歩の許可が出たから私は点滴スタンドをコロコロ転がしながら、中庭に出てみることにした

すごくいい天気で風もないからベンチに座って中庭を見渡してみると、子どもが何人かはしゃいでいた

小学生くらいの男の子がサッカーをしててすごく楽しそうだなとみていた