余命1年の人生

買い物だけなら、スーパーでも良かったんだけどお兄ちゃんがどうしても買いたいものがあるというのだ

「そういえばお前にちゃんと入学祝い渡してなかったなと思ってな」

そんなのいいのに

でも、チャラそうに見えてしっかりしてるところが私の兄なのだ

「ありがとう!」

兄は私の手を取ると、店の中へと歩き出した

お店の中に入るとたくさんの人で溢れかえっていた

こりゃー迷子になるな

美容系のお店だったり、アクセサリーに、雑貨屋さんに本屋さん、飲食店に子どもの遊び場など、数えられないくらいの店が立ち並んでいた

「まずは〜、どこ行くかな」

私はどうしても行きたいところがあったから兄に伝えると

「おう、分かった。2階だな。エスカレーター乗るか」

と、文句も言わずに行きたいところに一緒に行ってくれた