余命1年の人生

智宏くんはだいたいの休みの日はバイトをしてるらしい

そして、明後日の土曜日は偶然にも休みの日ってことで私たちの誘いに乗ったんだとか

「分かった、じゃあ明後日の土曜日の駅前10時くらいな」

そして、智宏くんはまた友達の所へ戻って楽しそうに話をしている

昼休み、天気も良かったから中庭や裏庭を散歩中

自動販売機を見つけた

(あ、智宏くん飲んでたいちご牛乳見つけた)

でも、財布は教室にあるんだよね

また今度にしようかと声をかけようとしたけど、楓が私の分の飲み物まで買ってくれた

「あ、ありがとう!えっ、お金」

「要らねぇよ。奢り!有難く受け取って」

って言ってくれて、私はまだ納得のいかない様子だったけど、ペットボトルのキャップを開けて口へ流し込んだ