余命1年の人生

「んー、と…」

本当は琴美の誕生日、覚えてる

でも俺はわざと知らないふりをした

「ふふっ、10月7日だよ〜」

「そっか、覚えておくわ」

俺と2ヶ月も違うのか

琴美は膝に手を置いて、何かを考える仕草をしている

「ねぇ、鮫島くん…、もし私が病気になったらどうする?」

「えっ…?」

突然そんなこと言われたから持っていたスマホ…落としそうになった

「なーんてね、ごめんね?突然変なこと言って」

琴美は立ち上がり、俺の手を引いた

琴美の笑顔はいつもと変わらなかった

明るくて気さくで誰とでも仲良くなる琴美

教室戻る前にもう1回琴美の口にキスを落とした

琴美も受け入れるように目をつぶった

とても幸せだと思いたかった

こんな時間がずっと続けばよかったのに