余命1年の人生

「あ、1時間目始まっちゃったね」

本来ならここで急いで教室に向かえばいいはずなのに、なぜか今日はそんな気分で

「まぁ座ろうよ」

琴美はフェンスを背中に座って、隣を叩いた

俺も琴美の隣に座る

しばらくの沈黙が続いたあと、琴美が突然大きい声を出した

「あっ、鮫島くんにひとつ聞きたいことあったんだった」

「ん?どうした?」

「誕生日いつ?」

今の季節はもうすっかり7月だ

だけど暑いと感じないのは風が吹いてるから

「おれ?8月10日だけど」

「そっか、覚えておくね。友達の誕生日祝うの大好きなんだ」

琴美からすれば俺はまだ友達の範囲か?

「そっか、琴美はいつ?」

「いつだと思う?」

琴美は膝に手を置いて俺の方に向いた

その仕草すらもキュンとしてしまった