余命1年の人生

「風、気持ちー!」

琴美も最初は戸惑っていたけど、着いてきてくれた

「ほんとに、初めて屋上来たけどたまにはいいもんだな」

屋上、本当は立ち入り禁止だけど何故か入れた

「鮫島くん、ほら、景色綺麗だよ。海も見えるし」

琴美はフェンス越しに外の景色を見ていた

俺はそんな琴美の後ろに立つと、琴美を抱きしめた

「鮫島くん?」

「……好き…」

「えっ」

あ、俺はなんてことを口走ってんだろ

「ふふっ、告白なんて初めてされた」

琴美は俺の方にむくと、妖艶に微笑む

可愛いと噂されてる琴美が初めての告白

……何故か嬉しいと思ってる俺

「で、っも、俺が好きなだけだから、か、か、考えといて」

動揺しすぎだろ、俺