「へ…?何が?」
「矢野くんだよ!クール男子、矢野絢斗!すごい仲良さそうに話してたけど、一体いつからそんな関係になったの!?もしかして、もう付き合って…」
「ないよ!私が好きな漫画をたまたま矢野くんも読んでて、全巻持ってるって言うから貸してもらっただけ…!」
「ふーん?にしても、いい雰囲気だったけどなあ…」
まだ怪しんでいる梨花に必死に誤解だと伝えたが、私の言葉を信じたのかどうかはいまいちわからなかった。
*
「はあ…面白かったあ…」
家に帰って早速読もうとすると、運悪くお母さんにおつかいを頼まれてしまい、帰ってきた時にはもうご飯でその後もお風呂に入るよう急かされたりして、やっと落ち着いて漫画を読めたのは八時過ぎだった。
それから集中して読むこと十五分ほどで、幸せなひと時は終わってしまった。
もう一度読み直そうかなとベッドに寝転がったタイミングでスマホの通知オンが鳴る。
「…ん?矢野くんだ…!」
相手はまさかの矢野くんで、思わず飛び起きる。
「矢野くんだよ!クール男子、矢野絢斗!すごい仲良さそうに話してたけど、一体いつからそんな関係になったの!?もしかして、もう付き合って…」
「ないよ!私が好きな漫画をたまたま矢野くんも読んでて、全巻持ってるって言うから貸してもらっただけ…!」
「ふーん?にしても、いい雰囲気だったけどなあ…」
まだ怪しんでいる梨花に必死に誤解だと伝えたが、私の言葉を信じたのかどうかはいまいちわからなかった。
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「はあ…面白かったあ…」
家に帰って早速読もうとすると、運悪くお母さんにおつかいを頼まれてしまい、帰ってきた時にはもうご飯でその後もお風呂に入るよう急かされたりして、やっと落ち着いて漫画を読めたのは八時過ぎだった。
それから集中して読むこと十五分ほどで、幸せなひと時は終わってしまった。
もう一度読み直そうかなとベッドに寝転がったタイミングでスマホの通知オンが鳴る。
「…ん?矢野くんだ…!」
相手はまさかの矢野くんで、思わず飛び起きる。

