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翌日、あまり眠れなかったからかズキズキと痛む頭に耐えながらもなんとか登校すると、なぜか注目されていることに気づく。
いつもこんなに見られていることなんてないのに、靴を履き替えているだけでも遠巻きに微妙に聞こえない声で何かを話しながらチラチラと視線をこちらに向けてくるといった、不快な注目のされ方に思わず眉をひそめる。
私、何かしたっけ…?
「美緒!」
なんとなく縮こまりながら廊下を歩いていると、向こうからやってきた梨花が人気のない渡り廊下まで私を引っ張ってきた。
「え、なに…?」
「昨日、他校の男子とデートしてたって本当?」
「え!?してないよ!」
「律希くんと同じクラスの男子が、昨日美緒が他校の男子と一緒にいたのを見たって言ってて。電車でイチャイチャしてたとか、あれは絶対に浮気だ、とか面白半分に大騒ぎしてるせいで噂が回っちゃってるみたいなの」
「…え」
電車、という単語ですぐにピンとくる。
「…昨日、沙耶ちゃんとカフェに行った帰り道で絢斗に会って、最寄りが一緒だから途中まで送ってもらったんだけど、そのことかも…」
翌日、あまり眠れなかったからかズキズキと痛む頭に耐えながらもなんとか登校すると、なぜか注目されていることに気づく。
いつもこんなに見られていることなんてないのに、靴を履き替えているだけでも遠巻きに微妙に聞こえない声で何かを話しながらチラチラと視線をこちらに向けてくるといった、不快な注目のされ方に思わず眉をひそめる。
私、何かしたっけ…?
「美緒!」
なんとなく縮こまりながら廊下を歩いていると、向こうからやってきた梨花が人気のない渡り廊下まで私を引っ張ってきた。
「え、なに…?」
「昨日、他校の男子とデートしてたって本当?」
「え!?してないよ!」
「律希くんと同じクラスの男子が、昨日美緒が他校の男子と一緒にいたのを見たって言ってて。電車でイチャイチャしてたとか、あれは絶対に浮気だ、とか面白半分に大騒ぎしてるせいで噂が回っちゃってるみたいなの」
「…え」
電車、という単語ですぐにピンとくる。
「…昨日、沙耶ちゃんとカフェに行った帰り道で絢斗に会って、最寄りが一緒だから途中まで送ってもらったんだけど、そのことかも…」

