六月の月に愛を誓う。

「沙耶ちゃんのこと…?お店の前で別れて帰ったけど…」

「あんなことあったのに、一人で帰るなよ。もう遅いし、近くまで送る」

「え?」


…もしかして、心配して走って追いかけてきてくれたの?


「バイトは?」

「ちょうど上がり。一人で帰ってる美緒見つけて、追いかけてきた」


乱れた前髪を片手で掻き上げている絢斗に不覚にもどきりとしてしまい、慌てて視線を逸らす。


「そんなに心配しなくても、大丈夫なのに…」

「あのさ、美緒はもっと自分が可愛いこと自覚して。中学の時から思ってたけど、隙が多いんだよ」

「な…っ」


今、さらりと可愛いと言われた…?

みるみるうちに熱くなっていく頬を隠すようにバッと俯く。


「わかった?」


そんな私の頬を片手で掴みながら上に上げてきた絢斗と目が合い、恥ずかしくて涙目になりながらもこくこくと頷く。