「え!?いや…」
私、何か沙耶ちゃんに気に入られるようなこと言ったっけ…?
「美緒先輩は私のことたくさん褒めてくれたの。うちって昔から両親は厳しいし、友達もあんなんで普段褒めてくれる人なんていなかったから、嬉しくて。今は律希より美緒先輩の方が好きになっちゃった」
「きゃー」と頬を赤くしている沙耶ちゃんはまるで恋する乙女のようで「ええ!?」と思わず驚いて大声を上げてしまう。
「はあ?先輩、何してんの。天然タラシにも程があるでしょ」
「え!?」
「てことで、今は律希のライバルになったからねー」
「勘弁しろよー…」
じとーと恨めしそうに見てくる律希から視線を逸らしながら、苦笑いを返す。
沙耶ちゃんが律希に対してもうこれと言ったアプローチをするつもりはないようで安心したなんて、律希には言えない。
「ていうのは半分冗談で、ただ純粋に私が美緒先輩と仲良くなりたいって思っただけ。だからこれからも仲良くしてください」
こんなにこにこと曇り一つない笑顔を向けられて、断れる人なんていないと思う。
自然と笑顔を作りながら「うん」と頷くと、沙耶ちゃんは本当に嬉しそうに笑ってくれた。
私、何か沙耶ちゃんに気に入られるようなこと言ったっけ…?
「美緒先輩は私のことたくさん褒めてくれたの。うちって昔から両親は厳しいし、友達もあんなんで普段褒めてくれる人なんていなかったから、嬉しくて。今は律希より美緒先輩の方が好きになっちゃった」
「きゃー」と頬を赤くしている沙耶ちゃんはまるで恋する乙女のようで「ええ!?」と思わず驚いて大声を上げてしまう。
「はあ?先輩、何してんの。天然タラシにも程があるでしょ」
「え!?」
「てことで、今は律希のライバルになったからねー」
「勘弁しろよー…」
じとーと恨めしそうに見てくる律希から視線を逸らしながら、苦笑いを返す。
沙耶ちゃんが律希に対してもうこれと言ったアプローチをするつもりはないようで安心したなんて、律希には言えない。
「ていうのは半分冗談で、ただ純粋に私が美緒先輩と仲良くなりたいって思っただけ。だからこれからも仲良くしてください」
こんなにこにこと曇り一つない笑顔を向けられて、断れる人なんていないと思う。
自然と笑顔を作りながら「うん」と頷くと、沙耶ちゃんは本当に嬉しそうに笑ってくれた。

