六月の月に愛を誓う。

「でもあれはやりすぎな気がするけどね。なんとなく、見せつけてるかのような気もするし」

「…え?」

「いや、勘違いかもしれないけどさ」


もう一度視線を向けると、ばちっと目が合った律希がこちらに向かって笑顔で片手を振ってきた。

それにぎこちない笑顔で返しながら、隣にいる沙耶ちゃんにはどうしても視線を向けられなかった。





「だから、目障りだって言ってんの」


飲み物を買いに人気のない体育館前の自販機に向かっていたところ、体育館裏で声が聞こえてきて覗いてみると沙耶ちゃんと女子三人組が向かい合っていた。


「…なにが?」

「なにがって、しらばっくれるのもいい加減にしてよね」

「律希との距離感、やめろって言ってるよね?元からグループの輪ギスギスさせたくないから恋愛ごとはなしねって決めてたでしょ?なのになんで裏切るの?」

「彼女さんにも申し訳ないとか思わないの?」


ずっと黙って聞いていた沙耶ちゃんが突然ふっと吹き出すと、笑い出した。