六月の月に愛を誓う。

後輩にまで気を遣わせるなんて、みっともない…。

真っ直ぐ目すら合わせられなかった。


「あ、でも、律希のこと好きではいるので私だって譲る気はないですからね?」

「…え?」

「私の方が先に律希のこと好きだったし、彼女ができたからって距離感を変えるつもりはないです。隙があればいつでもつけこめるのが、クラスメイトの特権なので?」


にこーっと可愛く笑いながら、沙耶ちゃんはとんでもない爆弾発言を残して「それじゃあまた」と去っていった。


やっぱりあの子、律希のことが好きだったんだ…。

それだけじゃなく、彼女である私に堂々と宣言までしてきたし、正直意識せずにはいられない。

それに、真っ向から戦ったとして勝てる気だって…。


–––キーンコーンカーンコーン。


そこで最終下校時間を知らせるチャイムが鳴り響き、思わずびくりと反応してしまう。


「んん…、美緒先輩…?」

「あ、り、律希…!ごめん、待たせちゃって…」

「ううん、今来たの?ごめん、俺寝てたや。てかさっきまでクラスメイトたちといたのに、みんないなくなってるし」