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思っていたよりも練習が長引いてしまい、着替えが終わり教室を出た頃には最終下校時間の五分前だった。
急いで律希の教室に走って向かいながら、返信のないスマホを不安に思いながらもう一度確認する。
いつも既読は早い方なのに、二十分前に送ったメッセージがまだ開かれていないということは、もう先に帰ってしまったのかな?
だとしても、メッセージの一つくらいは入っているはずだろうし…。
「りつ…」
名前を呼びながら教室に入ろうとすると、中から出てきた誰かとぶつかりそうになった。
「あ、やっとお迎えですか?律希なら三十分前くらいから寝ちゃってて」
「…え?」
たしかこの子は…沙耶ちゃん。
沙耶ちゃんが指差している方向を覗くと、律希が机に突っ伏して寝ている姿が見えた。
「さっきまで何人かのクラスメイトで残って喋ってたんです。もうすぐ最終下校のチャイム鳴るし、律希は彼女さん待ってるから置いてってもいいかってことでみんなは今下に行ったばっかで、別に二人きりだったわけじゃないので」
「あ、うん…」
よっぽど不安そうな顔をしてしまったのか、沙耶ちゃんが笑顔のまま付け足すように言ってきた。
思っていたよりも練習が長引いてしまい、着替えが終わり教室を出た頃には最終下校時間の五分前だった。
急いで律希の教室に走って向かいながら、返信のないスマホを不安に思いながらもう一度確認する。
いつも既読は早い方なのに、二十分前に送ったメッセージがまだ開かれていないということは、もう先に帰ってしまったのかな?
だとしても、メッセージの一つくらいは入っているはずだろうし…。
「りつ…」
名前を呼びながら教室に入ろうとすると、中から出てきた誰かとぶつかりそうになった。
「あ、やっとお迎えですか?律希なら三十分前くらいから寝ちゃってて」
「…え?」
たしかこの子は…沙耶ちゃん。
沙耶ちゃんが指差している方向を覗くと、律希が机に突っ伏して寝ている姿が見えた。
「さっきまで何人かのクラスメイトで残って喋ってたんです。もうすぐ最終下校のチャイム鳴るし、律希は彼女さん待ってるから置いてってもいいかってことでみんなは今下に行ったばっかで、別に二人きりだったわけじゃないので」
「あ、うん…」
よっぽど不安そうな顔をしてしまったのか、沙耶ちゃんが笑顔のまま付け足すように言ってきた。

