「おう!練習頑張ってね」
はらね。律希は嬉しそうに笑い返してくれるから。
「大丈夫?なんかあのクラスメイトの子、律希くんと距離近くなかった?」
「うーん、私もそう思ったんだけど、あれが律希たちにとっては普通なのかもしれないし私が何か言っていいことじゃない気がして。それにやましいことも何もなさそうだったし、二人は本当に仲のいい友達だからこそあの距離感なんだと思うの。だから、大丈夫だよ」
まだ心配そうな梨花に、「大丈夫だ」ともう一度念を押して笑顔で返した。
「…矢野のことは?やましいと思ってるから、まだ律希くんに話せてないの?」
「な…っ、違うよ!やましいことなんて何一つない!…だからこそ、律希に余計な心配をかけたくないの」
律希には元彼の存在は言ってあるけど、別れ方やこっちに戻ってきていること、再会してしまったことについては何一つ触れていなかった。
決してやましい気持ちからとかじゃなくて、万が一律希の機嫌を損ねたらと思うと怖くて言うことができないでいた。
「絢斗と関わることはもうないから。だから、このまま言わない。私だって早く忘れたいの」
「…そうだよね。私もそれでいいと思う。矢野のことなんて何も考えなくていいよ。美緒は律希くんの彼女なんだから」
梨花に小さく頷きながら、なんとも言えない胸の突っかかりがあることに私は気づかないふりをした。
はらね。律希は嬉しそうに笑い返してくれるから。
「大丈夫?なんかあのクラスメイトの子、律希くんと距離近くなかった?」
「うーん、私もそう思ったんだけど、あれが律希たちにとっては普通なのかもしれないし私が何か言っていいことじゃない気がして。それにやましいことも何もなさそうだったし、二人は本当に仲のいい友達だからこそあの距離感なんだと思うの。だから、大丈夫だよ」
まだ心配そうな梨花に、「大丈夫だ」ともう一度念を押して笑顔で返した。
「…矢野のことは?やましいと思ってるから、まだ律希くんに話せてないの?」
「な…っ、違うよ!やましいことなんて何一つない!…だからこそ、律希に余計な心配をかけたくないの」
律希には元彼の存在は言ってあるけど、別れ方やこっちに戻ってきていること、再会してしまったことについては何一つ触れていなかった。
決してやましい気持ちからとかじゃなくて、万が一律希の機嫌を損ねたらと思うと怖くて言うことができないでいた。
「絢斗と関わることはもうないから。だから、このまま言わない。私だって早く忘れたいの」
「…そうだよね。私もそれでいいと思う。矢野のことなんて何も考えなくていいよ。美緒は律希くんの彼女なんだから」
梨花に小さく頷きながら、なんとも言えない胸の突っかかりがあることに私は気づかないふりをした。

