六月の月に愛を誓う。

「私なら大丈夫だよ。もう絢斗のことは時間が経って気持ち的にも落ち着いてるし、会ってもなんともなかったから。それに、もう会うことなんてないだろうし。だから、大丈夫」


絢斗はもう過去のことなんだ。

今更振り返ることなんてしない。したくない。





「あ…」


どうして会いたくないと思っている時に限って、こんなにも偶然に会ってしまうんだろう…。

よく考えれば住んでいる町が一緒なのだから会ってしまうに決まっている。


絢斗もちょうど学校帰りなのか、制服姿で両手にはスーパーの袋を持っていた。


「えっと…美緒も今帰り?」

「あ、うん…」

「…あ、そうだ。そういえば、いらない漫画たくさんあるんだけど、よかったらもらってくれない?美緒が好きそうなの結構あるから」

「え…?」

「家すぐそこだから、着いてきて」