六月の月に愛を誓う。

私たちのクラスの出し物である和風喫茶は、そこそこの人気を集めていて、初日からお客さんの足が途絶えることはなかった。


「美緒ちゃんと梨花ちゃん、休憩入っていいよー」

「はーい!美緒、今のうちに回ってきちゃお!」


午後二時を回った頃、やっと長めの休憩をもらえることができて梨花と廊下に出る。


「はーうちのクラス人気すぎだよー」

「ね。思ったよりも全然休めなくて大変」

「…あ、美緒先輩ー!」


梨花と一緒に他クラスを回っていると、前の方から宮野くんがスーツ姿で駆け寄ってきた。


「休憩ですか?」

「うん。それより、スーツ…」

「ん?ああ、これ。俺のクラスの出し物はメイド喫茶で、女子はメイドだけど男子は執事の格好しよってなって、スーツ姿なんですよ。みんなからはあんま似合ってないって言われるんですけどね」


無邪気な子供のような笑顔と大人っぽいスーツ姿のギャップに、思わず宮野くんをまじまじと見つめてしまう。


「あの…?やっぱり似合ってないですか?」