六月の月に愛を誓う。

「ずっと前から?」

「…先輩は覚えてないかもしれないんですけど、入学式の日に俺の制服に花をつけてくれたのが美緒先輩で…。笑顔で“入学おめでとうございます”って言ってくれて、そん時に笑顔がすごく似合う人だなって思ってて…。それ以来見かけることなくて、あれは幻だったんじゃないかって思ってたからこの前ぶつかった時にまた会えて、話してみたいなってすごく思ったんです」

「そう、だったんだ…」


そんな前から宮野くんが私のことを知ってくれていただなんて、知らなかった。


–––––ヒュルルルルルパーンッ。


突然、頭上で大きな花火が散った。


「うっわー…きれい…」


隣を見ると、目をキラキラさせて花火を見ている宮野くんの横顔があまりにも綺麗で、少しだけどきりとする。

いつだって真っ直ぐな宮野くんは私にとっていつも眩しい存在だ。


–––––『先輩の笑う顔、俺好きですよ』


なぜか宮野くんの言葉が、優しい眼差しが、私の頭から離れなかった。





夏休みが明けると、すぐに文化祭がやってきた。