何気なく返事をしてしまい、ん?と思った時にはもう既に遅く、男子生徒は行ってしまった後だった。
「教えてあげてよかったの?」
「うーん、なんか流れで返事しちゃって…。それにしても、話してみたいって、なんでだろ?」
「なんでだろって…本当、美緒は鈍感だからなあ。まあそのうちわかるんじゃないのー?」
「なにそれ」
梨花は楽しそうにニコニコ笑っているだけで、それ以上は何も教えてくれなかった。
*
「…ん?」
お風呂から上がりスマホを確認すると、知らないアカウントからメッセージが届いていた。
ritsuki:こんばんわ!連絡先教えてもらいました、昨日ぶつかってしまった高1C組、宮野律希です!昨日は本当にすみません!
「リツキ…」
パズルがはまったかのように、名前と茶髪の男の子の顔が重なる。
今日クラスメイトの男の子が言っていた、宮野律希って人だ。
「教えてあげてよかったの?」
「うーん、なんか流れで返事しちゃって…。それにしても、話してみたいって、なんでだろ?」
「なんでだろって…本当、美緒は鈍感だからなあ。まあそのうちわかるんじゃないのー?」
「なにそれ」
梨花は楽しそうにニコニコ笑っているだけで、それ以上は何も教えてくれなかった。
*
「…ん?」
お風呂から上がりスマホを確認すると、知らないアカウントからメッセージが届いていた。
ritsuki:こんばんわ!連絡先教えてもらいました、昨日ぶつかってしまった高1C組、宮野律希です!昨日は本当にすみません!
「リツキ…」
パズルがはまったかのように、名前と茶髪の男の子の顔が重なる。
今日クラスメイトの男の子が言っていた、宮野律希って人だ。

