ぺこりと軽く会釈をしてからその場を離れる。
まさかこの出会いがこれからの運命を大きく変えていくなんて、この時の私は思いもしていなかった。
*
「なあ、望月」
休み時間に梨花と話していると、数回喋ったことのある男子生徒が私たちの前にやってきた。
「宮野律希って、知ってる?」
「みやのりつき…?知らないけど…」
「一個下の後輩なんだけど、昨日望月と廊下でぶつかったって」
「廊下…?…ああ!」
もしかして、あの犬に似ていた茶髪の子だろうか。
「そいつが昨日望月に会ってひとめ…じゃなくて、えーっと、話してみたいと思ったらしくて、連絡先教えてあげていい?俺の中学の後輩なんだけど、すっげぇいいやつだからさ」
「え、あ、うん」
「本当か!わかった、ありがとな」
まさかこの出会いがこれからの運命を大きく変えていくなんて、この時の私は思いもしていなかった。
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「なあ、望月」
休み時間に梨花と話していると、数回喋ったことのある男子生徒が私たちの前にやってきた。
「宮野律希って、知ってる?」
「みやのりつき…?知らないけど…」
「一個下の後輩なんだけど、昨日望月と廊下でぶつかったって」
「廊下…?…ああ!」
もしかして、あの犬に似ていた茶髪の子だろうか。
「そいつが昨日望月に会ってひとめ…じゃなくて、えーっと、話してみたいと思ったらしくて、連絡先教えてあげていい?俺の中学の後輩なんだけど、すっげぇいいやつだからさ」
「え、あ、うん」
「本当か!わかった、ありがとな」

