六月の月に愛を誓う。

「いたい、けど…」


でも、私が絢斗の邪魔な存在になりたくない。

サッカーを頑張る絢斗も大好きだから、彼女である私が一番応援してあげたい。


今わがままを言っても、絢斗の迷惑になるだけだ。


「私は、大丈夫。絢斗のやりたいことを今はやらせてあげたいんだ」

「美緒…」


大丈夫。まだ私たちはうまくいっている。





「美緒、ちょっといい?」


終業式が午前で終わり、帰る支度をしていると絢斗に呼び出された。

そのまま何を話すわけでもなく、体育館裏まで連れてこられる。


「…あのさ、冬休みのことなんだけど、多分クリスマスも正月も、忙しくて予定立てられないと思う」

「え…」