六月の月に愛を誓う。

サッカー部の顧問に呼び出されていた絢斗が教室に戻ってくるなり、本当に申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。


「え、どうしたの…?」

「今日、急遽グラウンドが空いたらしくて部活やることになって…。大会も近いから休むのも無理そう。だから今日の映画行けなくなった。本当にごめん」

「そっか…。ううん、気にしないで!部活頑張ってね」

「本当にごめん。多分終わるの遅いだろうから、今日は先に帰ってて。また夜電話する」

「うん!」


絢斗が行ってから、力なくその場にしゃがみ込む。


仕方のないことだ。

頭ではそうわかっているが、楽しみにしていた分やっぱりショックは大きかった。


…大丈夫、忙しいのはきっと今だけ。

彼女として絢斗の力になってあげないと…!


そう思っていたのに、大会が終わってからも絢斗は部活漬けの毎日だった。


「え、また今日も矢野は部活なの?」