六月の月に愛を誓う。

今、なんて言った…?


「今まで恋とかよくわかんなかったんだけど、やっと最近わかった気がするんだ。俺は今、好きな人がいる」


こんな日が来るかもと思っていたが、実際に言われるなんて想像もしていなかった。

矢野くんに、好きな人ができた…。


誰かなんてわかるはずもないが、そんなことを考えられないほど頭が真っ白だった。


「…望月さん?聞いてる?」

「え?あ、ごめん、聞いてなかった…」


矢野くんに名前を呼ばれハッと我に返る。

気づかないうちに思考停止状態でぼーとしてしまっていた。


「だから、俺の好きな人は望月さんだよって」

「そうなんだ。………え?」


ついに幻覚が聞こえてしまった?

今、たしかに矢野くんに好きだと言われた気が…。