「そうだね」
梨花と移動教室に向かっていると、ふと他クラスの女子と立ち話をしていた矢野くんの姿を見つける。
「あれ?矢野じゃん」
梨花も矢野くんに気づき、声をかけようとしていたが二人が楽しそうに笑っているのを見て途中でやめた。
「え、珍しくない?矢野が人前で笑ってるのなんて。美緒の前ならよく笑うけど、他の女子の前だと無愛想な顔ばっかしてんのに」
「あ、うん…。そう、だね」
女子の方には見覚えがあった。
私と同じ小学校で割とよく話していた、学年一可愛くて性格も良くて男子からモテていた女の子だ。
自意識過剰かもしれないが、矢野くんは私の前だとよく笑ってくれている気がして、少し特別なのではないかと思っていたから、他の女子の前でも普通に笑い普通に会話していることに少しだけ傷ついた。
その子は、矢野くんにとっての何…?
もしかして真中くんが言っていた、矢野くんにとっての初めて本気で恋をする相手なの…?
「…え、美緒!?」
見ていられなくなり、思わず来た道を走って戻る。
梨花と移動教室に向かっていると、ふと他クラスの女子と立ち話をしていた矢野くんの姿を見つける。
「あれ?矢野じゃん」
梨花も矢野くんに気づき、声をかけようとしていたが二人が楽しそうに笑っているのを見て途中でやめた。
「え、珍しくない?矢野が人前で笑ってるのなんて。美緒の前ならよく笑うけど、他の女子の前だと無愛想な顔ばっかしてんのに」
「あ、うん…。そう、だね」
女子の方には見覚えがあった。
私と同じ小学校で割とよく話していた、学年一可愛くて性格も良くて男子からモテていた女の子だ。
自意識過剰かもしれないが、矢野くんは私の前だとよく笑ってくれている気がして、少し特別なのではないかと思っていたから、他の女子の前でも普通に笑い普通に会話していることに少しだけ傷ついた。
その子は、矢野くんにとっての何…?
もしかして真中くんが言っていた、矢野くんにとっての初めて本気で恋をする相手なの…?
「…え、美緒!?」
見ていられなくなり、思わず来た道を走って戻る。

