六月の月に愛を誓う。

「えっと…国語、かな…。小説読むの好きだから」

「へぇ、小説読むのも好きなんだ?じゃあ漫画化もしてたこの小説知ってる?」


矢野くんがスマホで見せてきたのは、私も好きな小説の画像だった。


「あ、知ってるよ…!これ、今度映画化もするんだよ!」

「へぇ、そうなんだ」


思わず熱く語ってしまい、ハッと我に返り恥ずかしさに思わず俯く。


「じゃあ公開されたら観に行こうよ」

「…え?」

「俺は漫画派だけどこのストーリー好きだから映画も気になる」


矢野くんのまさかの誘いに一瞬にして嬉しくなる。


「うん、行く!」


確実に、あの日から距離が縮まってきている。

趣味の合う矢野くんと話すのはすごく楽しいし、もっと一緒にいれたらいいのになあと少し欲張りになる。