運命の相手は、大嫌いなアイツ!?



結局、どう頑張っても身長151cmの私が、180cm越えの櫂に手が届くはずもなく。


今、櫂が自分のカバンと私のカバンをふたつ持って寮までの道を歩いている。


おかげで私は身軽で楽チン……って、あ。


今更ながら、私は気づいてしまった。


もしかしたら櫂は、私に意地悪したんじゃなくて、わざと重たいカバンを持ってくれているんじゃないかって。


そういえば、中学の頃にも同じようなことがあったっけ。


これはきっと、櫂の隠れた優しさだ。


「櫂、ありがとうね」


私のカバン、持ってくれて。


「なっ、何だよ急に?」

「ううん。何でもない」


私は櫂と並んで、夕焼け色に染まる通学路を歩いた。