王子は香水姫を逃さない

 
 私は、ただただ、嬉しくて涙を流してばかりだった。
 そして、父上もすべて分かった上で私を陰から助けてくれていたのだと痛感した。

 サラの店に商品を多めに残し、エセンに帰ることとなった。
 サラは、大喜びだった。
 
 香水などを国内で独占販売出来るようになり、利益の三分の一は王室へ、四分の一は我が伯爵家へ、残りはすべてサラの店のものとなった。
 売れ行きがものすごいので、全く損をしていない。商品の供給が需要に追いつかない。

 我が家では、商品を作るために大きな蒸留装置を設置して工場を作る予定だ。
 予想を上回る売れ行きで、大もうけになりそうだ。

 父上は、今回の功績と私の輿入れを鑑み、王様から公爵へ叙勲された。
 
 領地はそのままにさせていただいたが、国から頂くお金も増えたので、工場を新しく建てた。
 馬の成育場所を増やしたり、設備投資にお金が当てられた。

 お父様らしく、使用人達に今まで支えてきてくれた褒美として金一封と公爵家家臣として新しい衣装を渡した。