俺の名前は、銀牙夒(ぎんが めざる)。



俺は重たい目を開け、ベットから起き上がる。

夒の髪は、銀。

壁にかけてある鏡を見る。

俺はふとわらった。


〝アイツを殺してやる〟


俺は洗面所に向かうため扉を開けた。

すると、俺の母親と目があった。

「おはよ、夒」

「うん」

それだけを交わし洗面所へと向かう。

洗面所で色々と済ませて再び2階にあがる。

2階に上がり自分の部屋に戻り制服に着替え1階へと再び下りて茶の間と向かった。


いい匂い……

俺は母親がいつも作る料理が好きだ。

テーブルの上には母親の手料理が並んでいる。

今日は、焼き鮭にお味噌汁と白いご飯。

ごく普通の料理が、好き。

俺は席に座るとそれを食べる。

いつも母親は、俺の隣に見守っている。

父さんは居ない。親ひとりで俺を育ててくれた。

そんな母親だけが好きだ。

後の人間なんかいらない。

ましてや俺を裏切る人なんて。

あの日から……俺は、変わったんだ。