こんなあたしたちを見て、凪君はやっぱり変わっていないと思うんだろう。
だけど、自分は高校時代に好き放題遊んでおいて、あたしが異性と話してはいけないとか意味不明だ。
しかも、凪君なんて下心もない弟みたいな存在に。
「もういい!家出する!!」
そう言ってあたしが歩き始めようとするから、
「凪!あっちいけ!チクショー!!」
柊は怒鳴る。
こんな道端でサッカー選手が怒鳴っているだなんて恥ずかしい。
そんな柊に、
「柊さんごめんね、俺言いすぎた」
凪君は申し訳なさそうに告げ、あたしにご丁寧に頭を下げて去っていった。
去って行く凪君の背中を見ながら申し訳ないことをした、なんて思った。
凪君が気持ちがあるはずもないし、あたしには柊しかいないのに。



