だけど……
「おいみどり!」
琥太郎君は叫ぶ。
だからあたしは、それ以上柊のことを考えている暇なんてなくなる。
琥太郎君の気迫が凄いからだ。
「てめぇ切迫ならウチで見てやるから、ウチの病院に転院しろ!!」
「嫌だよ、絶対に」
思わず言ってしまった。
琥太郎君はどこまで本気で言っているのだろうか。
琥太郎君が変態なことばかり言うから、琥太郎君には絶対に見て欲しくない。
柊もそう思ったのだろう。
あたしの言葉にずっと頷いていた。
「もちろん、変態にみどりを見られるのは嫌だ。
その前に、てめぇほど信用ならねぇ医師はいねぇ」
柊は言う。
確かに、琥太郎君がちゃんと医者をやっているとは思えない。
医療ミスまたはセクハラで訴えられないのか。



