だけど、琥太郎君はぽつりと言った。
「良かったな、柊。
お前がみどりと結婚出来て、俺、すげぇ嬉しいや」
あたしは琥太郎君をまじまじと見つめていた。
琥太郎君の狂気は急に姿を消し、まるでお兄ちゃんのように柊を見る。
そして、その髪をわしゃわしゃ撫でた。
柊だって抵抗せずに、身を任せている。
こんな様子を見ていると、柊は琥太郎君が本当に好きなんだと思う。
「俺は柊をずっと見てきているから、お前が幸せになってホッとしてる」
柊は一瞬泣きそうな顔をした。
そして、すごく嬉しそうに笑う。
きっと琥太郎君は、あたしの知らないところまで柊を見ているんだろう。
そんな琥太郎君がそう言ってくれて、あたしまで嬉しくなる。
柊の大好きな琥太郎君にまで認められて、あたしも本当に嬉しいよ。



