柊は再びあたしを抱き寄せた。 大好きな柊の香りと温かな体温に包まれる。 力強い柊にぎゅっと抱きしめられると、あたしの身体は折れてしまいそうだ。 柊は静かに告げた。 「飯田凪が移籍してきた」 「えっ?凪君が?」 それは初耳だ。 凪君がサッカー選手になったことすら知らなかった。 それはどうやら、J2のチームからJ 1のアスール東京に移籍してきたようだ。