「俺、こういうの苦手なんだよな。

でも、クラブからもちゃんとやれって言われてるし。

変なこと書くと叩かれそうだし」


「あたしが影武者になってやってあげようか?

俺の頭すっからかんって書いたりして」


「お前に任せると、リアルにされそう」



柊はそう言って笑うが、するはずないじゃんと思う。

サッカー選手としての柊には、口出し出来ないしね。

その代わり、柊の裏アカを見つけてしまったあたし。

そこにはあたしとののろけが大量に書かれていて、思わずにやついてしまった。

あたし、愛されているんだと思って。