柊は言いにくそうに教えてくれた。 「親父には特に何も言われてねぇんだけど、叔父に言われてな……」 叔父というのは、同じくFのギタリスト、艶のことだ。 つまり、琥太郎君の父親だ。 初めてその話を聞いたとき、柊の家系狂っていると思った。 「一度ライブに遊びに来いって言われて…… まぁ、挨拶とリフティングくらいしてやろうかと思って」 「じゃあ、歌わないんだ」 「歌うはずねぇだろ」 柊はぼやく。 だけど、柊はすごいと思う。 Fのライブなんかにゲストで呼ばれるなんて!