柊のことを思うと、また胸が痛くなった。 そして、これ以上柊に無理させたり苦しませてはいけないと思う。 逃げていてはいけない、ちゃんと話さなきゃ。 あたしは柊の手を握り、柊に言う。 「竹中君のこと…… 謝ってもどうにもならないけど、やっぱり謝らせて欲しいの」 柊は頬を染めたまま、あたしを見る。 そして、また努めて元気に言う。 「俺はもう、何も思ってねぇよ!」 だけどその言葉は嘘だと、柊のことをよく知っているあたしには分かる。 柊の手を握るあたしの手に、力が入った。