みどりの手を引いて歩く。
すれ違う外国人が、俺を見てワオ!マッチョ!とか言うけど、そんな言葉耳にも入ってこなかった。
だけど部屋に戻るということは、竹中たちに近付くことを意味していた。
部屋の扉を開けた時、後ろを奴らが歩いていたのだ。
そして、女性の黄色い声が聞こえる。
「わぁー!戸崎選手と隣なの!?」
マジかよ。
「ねぇー!戸崎選手と話したい!!」
勘弁しろよ。
俺はみどりの手をぎゅっと握る。
当然のことだが、竹中はみどりとの一件を妻には言っていないらしい。
それだけではない。
「戸崎は女の子大好きだから、喜んで話してくれるんじゃね?」
なんて言っている。



