fantasista 3 ー永遠にー





どこへともなく、無言で歩いた。

はやく竹中君の前から消えたかった。

そして、竹中君も同じホテルにいるんだと思うと震えてくる。




だけど柊は、いつも通りのテンションで言う。


「竹中のことは気にするな」


気にするなって言われても……気にするよ。

それに柊は何も思わないの?



柊は続ける。



「あいつの女、妊娠してたよな。

よく来るよな、こんなところまで」



そうなんだ。

それじゃああの事件があった時、竹中君には彼女がいたの?

それとも、その後に付き合ったの?

そんなことを考えると、さらに気分が落ち込む。



「みどり、楽しいこと考えるぞ!

……分かった!

お前の言う通り、シュノーケリングしよう!」




あ……

分かった。

柊は無理しているんだ。

だって、なんだかテンション高いもん。

竹中君の一件があったあとも、柊は異様にテンションが高かった。