それに……
「もう、Jリーグもシーズン終わるし、あんたそのコケあんまり見られなくて良かったね」
「いや、それがな……」
柊はそう言って、衝撃的なことを告げたのだ。
「今週末の最終試合、俺の通算150試合セレモニーだ。
よろしくな」
「……は?」
「花束」
あたしは、ぽかーんと口を開いて柊を見ていた。
こんなあたしを見て、柊は言う。
「何だその口は。
キスするぞ」
それで慌てて口を閉じ、手で押さえる。
柊の馬鹿!
いちいちあたしをからかわないでよ。
その前に……
セレモニー……花束って……
あたしがみんなの前で、柊に花束を渡さなきゃいけないの!?



