こうやって舞さんたちとの食事は終わり、二人と別れることになる。
「なあ。二件目行かね?」
なんて言う柊に、
「嫌だよ。
あんたと行っても、お酒飲めないじゃん」
あたしは答える。
そんなあたしたちを舞さんは少し不安そうに見ていた。
そして別れ際に言う。
「みどりちゃん……
戸崎選手の前では、もうちょっと女の子らしくしてもいいんじゃない?」
そう言われるのはもっともだ。
だって、
「山形は、仕事している時のほうが女らしい」
大迫さんにも言われてしまう。
「普通は好きな男の前では可愛くなるだろ?
でも山形はならないんだな」
分かっている、柊も本当はもっとベタベタして欲しいと。
もっと甘えて欲しいと。
だけど、どうしても人がいるとそれが出来ないのだ。



