がっくりするあたしとは違い、舞さんと大迫さんは大騒ぎだ。
すげーなんて言って。
言わなくても分かるよ、柊はすごい。
柊はわざとらしく言う。
「もうすぐ新婚旅行だしな」
「どこ行くんだっけ?」
興味津々の舞さんに告げていた。
「ニューカレドニアです……」
そう、スペインはやめた。
イギリスもやめた。
サッカー関係のところには行かない。
意外にも、柊が現実逃避したいとか言うから。
そこで、サッカーとは全く関係のない南国に行くことにしたのだ。
柊の頭の中はサッカーとエロいことでいっぱいかと思っていたが、正直意外だった。
「うわぁー!
ニューカレドニアだなんて素敵だねー!」
あたしもそう思う。
庶民には行けない場所だ。
申し込む時も、柊がぽーんと札束で払った。
結婚式も然りだ。
あたしはもちろん払うよと言ったが、柊は聞かないのだ。
こうも柊におんぶに抱っこで申し訳ない。
だけど……
四千五百万か……



