そんななか…… 「みどり……好きだ」 閉められた寝室の中から、柊さんの声が聞こえた。 普段聞く、自信満々のうぜー声ではない。 弱々しくて、そしてすごく甘い。 正直驚いた。 柊さんがこんな声を出すなんて。 続いて、また軋む音。 それで俺は察してしまった。 二人は喧嘩なんてしていない。 むしろ…… 「ごめんな……みどり……」 ため息混じりのその声を聞くと、胸が酷く掻き乱される。 ゆっくり軋むベッドの音に、甘ったるい柊さんの声。 そして……押し殺したような息遣い。