fantasista 3 ー永遠にー





それにしても、日本代表戦が終わってから、柊の人気は格段に上がった。

そして、親善試合のおかげかスタジアムにはいつも以上に人がいた。

戸崎柊の名前があちこちから聞こえてきて、内心震え上がる。

あたしが妻だと絶対に知られたくないと思った。

沙知も含め、このスタジアムにいる大多数の女性が、あたしよりも「いい女」に見えるから。


それに……




「ねえ、今日ももちろん柊出るよね?」


沙知が聞く。

すると、前列の人たちが思いっきりあたしたちを見た。

だからあたしはビビりながら言う。


「で、出るのかなぁ!?」



そう、妻だと知られたくないから。

いつまでこうやってビクビク過ごしているんだろう。

高校時代みたいな目に遭わないことは、もう頭では分かっているのに。