遠くから、 「戸崎選手ーーッ!!」 「こっち向いて!」 なんて、あの頃を思い出させる黄色い声が聞こえる。 そして……遠くに大好きな柊が見えた。 遠くからでもすぐ分かる柊。 大好きな柊。 柊は歓声に答え、控え目に手を振ったり頭を下げる。 昔はもっと豪快だったが、目立っていることは違いない。 そして柊が近くに来ると、心臓が潰れそうになる。 気付かないで…… 気付かないで、柊。